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【日光誠心園】熱中症予防!
日光市内には秋の気配が漂ってきましたが、天候によってはまだまだ暑い日もあります。
首都圏と比較して「涼しい」と言われている日光市ですが、これまでの夏と違い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、多くの人々が涼しい公共施設などへの外出を自粛し、さらにマスクを着用している日常で、熱中症のリスクが例年より高まります。
そのような事情もあり、社会福祉法人三光会(今市北地域包括支援センター)は8月から9月上旬にかけ「重点事業」として、担当している日常生活圏域の高齢者に対して、熱中症予防啓発や安否確認等の対応を行いました。
まずは今市北地域包括支援センターの公用車用に、熱中症予防のポスターを作成して地域に出向いた際に周知しました。
独居高齢者や高齢者世帯の皆様への電話連絡や訪問を行い、熱中症予防啓発のチラシや水分補給用のペットボトル、塩分補給用のタブレットの配布を行いながら、個別訪問や安否確認を実施しました。
民生委員児童委員や市営住宅の生活支援員などの協力を得て、把握していなかった独居高齢者や高齢者世帯の皆様にも同様の訪問等を実施。
地域の公民館と連携し、主な担当圏域内の自治会を対象に、回覧板にて予防啓発のチラシを配布しました。
7月1日~直近で、日光市内の熱中症による救急搬送は「47件」という結果だったそうです(日光市消防本部からの情報)。
関係している医療機関や民生委員児童委員等からの情報収集の結果、担当圏域内の高齢者において「熱中症」の診断で救急搬送や入院された事例がないことが確認でき、安心しております。
しかし、関係機関とは連携を密にするよう心がけており、新たな情報を収集できる体制を継続しております。
「エアコンが設置されているのに使用していない」など、新たな課題も把握できたので、次年度以降の活動に活かせればと考えています。
もともと体液が減少し、水分や塩分の摂取に重要な食事量も低下しがちな高齢者は、発汗による体温調節が十分機能しない脱水(熱中症)弱者とされており、「隠れ脱水(熱中症)」のリスクも高まります。
また高齢者の熱中症搬送は「6割が住宅内」というデータもあります。
これまで経験したことのない、新型コロナウイルス禍の夏~秋。
今市北地域包括支援センターは、様々な状況に細心の注意を払って、活動をしていきます。
体調不良に陥りやすい季節の変わり目。
読者の皆様も、先を見通しづらい状況ですが、引き続きご自愛ください。
この状況が一日も早く解消され、平穏な日々が戻りますように。
PS
今般の事情により外出ができない特別養護老人ホーム誠心園の入所者様。
不定期ではありますが、「せめてもの気分転換に…」と写真で季節の便りを届けています。